場所は神戸市西区押部谷町木津。
今は人通りもほとんどなくヒッソリとした佇まいの場所ですが、かつては主要街道として栄えた時期があったそうです。
(時期的には平清盛が神戸に遷都した1168年ころと相当昔です)
今回訪れてみた木津の磨崖仏(まがいぶつ)はそんな当時、旧道を行き交う人々の安全を祈願して彫られたものとのこと。
高さ5.63m、長さ100mの礫岩質(上方は細粒の砂岩層)の岩盤上方に彫られており、石大工「兵衛」の名前が刻まれてることから国内においても希少なものとされてます。
スタート地点は神戸電鉄木津駅
電車に乗ってはるばるやってきたよ..ってわけじゃないけどここからスタート。
バイクは邪魔にならないところに停めておいた。
上)そいじゃあ、出発。
下)磨崖仏までの道のりは一本道。基本迷うことはありえません。
道に迷いはしないけど、絶えず蚊とか羽虫が耳元ブンブンさせてるので旧道の過酷さの一端を思い知ります。(少し大げさか?)
歩き始めてから15分くらいで目的地に到着。
はてさて、仏様は何処に彫られてるのでしょうか??
岩盤下から上を見上げてみると、、
おーあった!あった!たしかに、岩盤に彫られた仏様がいらっしゃいました!!
視力がゴミなのが辛いところ。
細部が見辛いですが、中央にいらっしゃるのが阿弥陀如さま。両隣は地蔵菩薩さま3体が確認出来ます。
向きを変えた方が見やすい。
立て看板によると、磨崖仏はやはり旅人の安全を祈って刻まれたものだとか。
彫られた時期は1467年。
今から500年以上も昔に彫られたものが未だこうして現存してるということに驚きを感じましたよ。
場所的に雨風の影響を受けそうなものなのにね。
(彫った兵衛さんは優れた念能力者だったのかもしれない)
その先にあったもの
磨崖仏から向こうはただの道、なのか?
昔旧道だった場所なだけに少し旅人気分を味わってみようということですこーしだけ歩いてみることにした。
たどり着いたら雨ふり、、いや通行止め。
かつてはハイキングルートだったみたいですが、ほぼ未整備状態なんでしょう。
猛者だと構わず行くんろうが、ヒヨッコな僕はここで潔く引き返します。
戻ってくると木津駅にあった橋から電車を眺めてみようとしました。
でも、高い柵があって見辛いったらありゃしない。
撮り鉄気分を味わおうと思ったけど無理。
やめて次はダム方面へ行くことにした。
磨崖仏の感想
現物を見るまではラシュモア山の大統領くらいの大きさを想像してましたが、実際はわりと小規模でして看板がなかったら気付かず素通りしてたかも..?
というくらいのものでした。
まあ、デカければ偉いってものでもないけどね。
なにぶん使われなくなって随分と経つ道。
仏様としても役目を果たし終え、今は静かに佇んでらっしゃるのでしょう。
むしろ気付かないのが普通ってことで納得しときました。
◼︎訪問アドバイス
もし磨崖仏を見に行ってみようというのであれば 、虫刺されスプレー等の対策はあった方が良いですね。
磨崖仏までの道は一本道。
正味何もないところですが、田んぼがあるんで蚊や羽虫がかなりブンブン飛んできます。
それにマムシの〜があったので茂みにも入らないようにしましょう。
まあ、一般的な田舎歩きと同じ感覚で挑めば特に問題ないです。
以上