今回も過去記録。先月、滋賀県琵琶湖をカブで一周してきたことを書いてみたわけだが、今回はそのついで(って言っちゃ失礼だな)に立ち寄ってみたところ。
場所は、長命寺。
長命寺は滋賀県近江八幡市に所在するお寺。西国霊場第三十一番札所としてもちょっと有名な場所でもある。
なぜ長命寺なのか?その由来についてはちょっとファンタジーじみて面白い。その昔、武内宿彌(たけのうちのすくね)という人がここで『寿命長遠諸元成就』の文字を柳の大木に彫り、長寿を祈願したことでその後三百歳まで生きながらえた..という伝説があるのだ。
ええ?三百歳まで生きたの??それ、むしろ罰ゲームじゃねー?なんて思ってしまうのは僕だけか?とにもかくにも長寿にご縁ある寺なのは間違いないね。有難や。
※2015年5月17日投稿の編集記事です。
西国三一番札所「長命寺」へ..
寺は山の中腹にある。ここにカブを停めて登っていかなくてはならない。
商店の奥に長命寺へと続く階段があった。当初はこの階段を登って向かうつもりだったけど手前まで行くとやたらと急でしかも長い階段だったんでやめにした。普段なら行くけど朝からずっと走りっぱなしだったから体調的にもそれはキツかったのだ。
お店の人から、クネクネ坂道があるからそこ登って行ったら駐車場があるよ..と教えてもらえた。というわけで坂道楽ルートを使うことにした。
長命寺発見。
..んなわけないよ。これは多分廃ペンション。琵琶湖を眺められるペンションとして運営された時期もあったのだろうが客足はあまり伸びなかったのだろうか?
寂れた旅館やペンションを見るといつも無常な気分に押しつぶされそうになる。
長命寺駐車場に到着。
寺に入る前に宝厳寺(西国30番札所)がある竹生島行きのフェリーの時刻表をチェックしておいた。ってか今回の旅では宝厳寺には行かなったけどね。こういう小規模な記録というのは後々に役立つハズ。
すさまじく勾配の急な階段。苦労して登ってきてる人を見るとバイクで楽して来たんでちょっと悪い気になった。
見上げるとそこには長命寺が。うーむ、なんかボスキャラがいそうな雰囲気。
本堂と三重の塔。ご覧のとおり、ちょっと窮屈な感じがする。
風光明媚が凝縮されたような景観。
歌碑があった。読み上げてみよう。
「長命寺御詠歌八子とせや 柳に長き命寺 運ぶ歩みの かざしなるらん」
意味、最初分からんかったんで調べてみたよ。
訳すると、八子とせやは「八千年や(やちとせ)」の意味で、内容的には『長命寺の傍には、8000年と長い年月を生きる柳の木がある..その歩みにはかざし(桜と思われる)が咲くだろう..』となるそうだ。つまり、長命寺の桜の木は8000年経っても花が咲くんだぞ!どうだ凄いだろ?!ってか。
うっかりオババ連中と降りて行ってしまいそうになった。
気をつけてな。おむすびコロコロ下まで落っこったらアカンで!
船着場まで戻り、そして本日の参拝は終了。さて、琵琶湖周回を続行だ。
当時の感想
琵琶湖一周してた時は観光所らしい所はほとんど行くことはしなかった。ひたすらただただ走る..という地味なものだったと記憶してる。
しかしながら、ここ長命寺は時間に余裕があったこともありわりと長時間いたな。
疲れてたから長居した..というのもあるが、庭園の風景に癒され、琵琶湖から吹いてくる風が実に心地良かったのだ。
5月は寒いと暑いが交差する変な季節。この日は常夏を感じるくらい蒸し暑い日中気温で体はすっかり火照りきって汗でベトついていた。
通常、汗をかいた時に風を受けるのは身体に負担がかかって良くないが、琵琶湖からの湿気を含んだ風は汗のベトつきを洗い流してくれる性質を持ってるのかもしれない。とにかく、ここまで風に癒しを感じたのは10年ぶりくらいだった。
うーむ。こう考えると、長命寺というお寺が何故長寿に縁があるのか?のヒントが見えてきた気がする。
でも深くは考えない。色々理由付けしてもしょうがないから。
ちなみに琵琶湖には他にも宝厳寺という寺が存在してる。こちらは西国札所三十番札所。
宝厳寺は竹生島という琵琶湖内の小さな島に存在するお寺なので、行くには船を利用する必要がある。車でもバイクでも行くことができない。
琵琶湖一周当時は行くことを断念したが一年くらい経過したとある日、親父お袋の付き添いで行く機会に恵まれた。
その時のことは、また日を改めて書き記してみようと思ってる。
以上
西国巡りの進行具合は正直ぜんぜんな状況です。ぼちぼち始めんとあかんな..。