長かったカブお遍路も本日で終了。
前日はテント泊はせず、八栗ケーブル前にいた親父さんの勧めどおり高松市内にある漫画喫茶で一晩明かしました。
料金はナイトパックで1300円。
入場時間に制限はあるものの通常料金よりは割安です。
利用した個室もブースとはいえど広さ1畳半くらいあったのでゴロンと寝っころがれたし、お茶やジュース、はてはアイスクリームまで食べ放題。
定住しても良いくらいの快適度でした。
(でも人のイビキは少し気になった)
八栗寺からスタート
さて、本日のお遍路報告です。
説明するまでもないけど目的地は第88番札所である「大窪寺」。
第85番「八栗寺」からスタートするわけですが順調にいけば午前中にはそこまで到達する見込み。
はたして無事辿り着けるだろうか?
早朝6時。八栗寺に向かってるところ。
八栗寺は五剣山という山の中腹にあるお寺なのでちょっと登らないといけません。
ケーブルカーも出てますが発車まで待つのが嫌だったし節約もかねて歩いていくことにしました。
映画「男はつらいよ」の寅さんが食ったという草餅店。
46作目の寅次郎の縁談で見れるそうです。
お大師さまにお迎え頂く。
第85番「八栗寺」
後ろにある険しそうな山が五剣山。
かつては登山ルートとして登れたそうですが、今はなんか危険らしくて入山することは無理みたいです。
五剣山の解説:wikipedia
エレガントな佇まいの観音様。ありがたや。
志度寺~長尾寺
第85番「八栗寺」を終えたら、次は第86番「志度寺」へ。
そして、その次は第87番「長尾寺」へ..。
正味時間を気にするほど切羽詰った状況でもなかったので、お遍路の余韻を味わいながらゆっくり進むこととなります。
志度寺前にある海辺でボケッと過ごす。
昨日行った屋島がよく見えたし、今日で終わりか..と思うとなんだかヤレヤレといった気持ちになる。
でも、寂しい気持ちにもなる。
構成要素は半々くらい。
駐輪場にいたお猫さま。アンタ誰?とこっちを見る。
第86番「志度寺」
五重の塔。
第87番札所「長尾寺」
納め札が展示されてた。
左の白収め札から順にどんどん色が変わってくわけですが、数をこなすことで金色とか錦の納め札をもらえるようになるとのこと。
ただし、それを貰うまでにはお遍路を50回とか100回とか繰り返さないといけないという話。
めちゃくちゃ大変です。
大窪寺へ..そして、お遍路達成
境内が
見えてきた..。
駐車場はやけに大混み。
まさかコレ全部お遍路とか?..ってそんなわけはなく、紅葉シーズンなので紅葉狩りに訪れにきてる人が大半のようです。
第88番札所「大窪寺」
なにわともあれ..
お遍路達成!
いや、じつに長い旅でした..。
今回の旅自体は今日含めて6日程度ですが、お遍路自体始めたのが一昨年前でしたから。
ちょくちょくやって来てたこと併せて考えると実に3年近く費やしたこととなります。
美しく紅潮する紅葉とイチョウの木。
良い時期に来れた。
お大師様像に無事来れたことの感謝を述べます。
さて、帰るとするか。
途中道の駅に立ち寄る。
なんかお遍路さん向けにかうどん振る舞いみたいなのしてました。んで行ってみたわけですが、お遍路さんぽい人はいなかったんでうどんもらうのやめました。
帰りは行きしみたいにしまなみ海道を渡って広島岡山経由するという面倒なことはせず、素直にフェリー(高松発→神戸)に乗ることにしました。
ジャンボフェリーのマスコットキャラ「とらやん」と共に高松に別れを告げる。
「さようなら、またいずれ来よう!」
お遍路終えての感想
お遍路を無事終えることが出来たという喜びに浸ったあと、気がつくとなんとなく「寂しい」に近い複雑な気持ちになりました。
大窪寺では一緒に結願した白装束の親父がいたけど会釈したっきりで、嬉しんだけどなにか失くなったよう表情でトボトボ帰ってったのが印象に残ってます。
テレビ放映とかだとなんかやったら盛大に祝ってもらえる。でも、こういう地味な個人体験だとただヒッソリ喜んでトボトボ家路に向かうだけ。
親父さんもやることやったんだという満足感とこれで終わりか..という寂しさで板ばさみになってたのかもしれない。
開放された、という気持ちと楽しかったという気持ち。なんとなく寂しい気持ち。
色んな思いが詰まり過ぎてるけど、案外開放されたという気持ちが一番強かったかも?
ここまでするのに結果的にかなり期間かかったし、お金もちょこちょこ使いましたからね。
でも、もう二度とやりたくない..っていう気持ちは全然なくて、また機を見計らってチャレンジしてみたいって想いもあります。
まあそんなわけでして、お遍路再開記録の紹介はここまで。
宇宙の法則とか真理、ご加護、ただの運..様々な要素が組み合わさっての結果、無事お遍路を終えることが出来ました。
多分、こういうことが幸福なんだ..そう思える旅でした。
おしまい