アウトドア界隈では定番になりつつある携帯浄水器「SAWYER PRODUCTS」のソーヤースクィーズフィルターを購入してから半月ばかしが経過。
そろそろ、扱い方にも馴染んできたのでレビューしてみることとします。
買ったのはソーヤー スクィーズ フィルター(SAWYER Squeeze Filter)SP129
上位版にはSP131があり、そちらはグリーニングカップリングと0.5L・2.0Lパウチが付いてます。
こちらはそれらが付いてない簡単版。(1000円ばかし安いかった)
でも、基本性能は同じという代物です。
■製品特徴
・ポータブルとしては世界最高水準の除去率
・フィルターの洗浄が可能
・グラビティシステム
・世界70ヶ国以上の地域で使用
■SP129 同梱内容
PointONEフィルター×1、1.0Lパウチ×2、メッシュバック×1、グラビティチューブ×1、インラインハイドレーションアダプター×1、洗浄用注射器(針なし)、日本語説明書兼保証書
原産国:アメリカ
■ろ過能力
380万リットル
■原産国
アメリカ
製品HP:http://www.uneplage.net/?pid=55541117
販売:SAWYER ソーヤー スクィーズ フィルター SP129 【日本正規品】
製品の各部位と使い方
フィルター重量は約71g。サイズは高さが全長約14.5cm、直径は最大部分で約5cmくらい。
取水口。
一般的なペットボトルにも装着可能。
吐水口。
ここから浄水された水が出てきます。
パウチにセットした様子。
フィルターはHollow Fiber(中空糸膜)を採用しており、無数に空いた0.1ミクロンのフィルター孔によって水中の不純物が取り除かれる仕組み。
600mlの簡易水筒であれば約1分程度で満杯にすることが可能です。
浄水スピードが早い?遅い?はさておいて、軽量コンパクトなので持ち運びが負担にならないのは良いですね。
ソーヤーミニにはない機能「グラビティシステム」とは?
グラビティシステムは上から下へと重力で効率よく浄水するためのシステムです。
姉妹商品のソーヤーミニにはグラビティシステムは備わってないので浄水する時はパウチに「圧」をかける必要がありますが、スクィーズフィルターは圧をかけずとも水が自然落下する構造となってます。
付属のグラビティチューブとアタッチメントをセットし、、
パウチを高いところに吊るせば、水が勝手に落ちてきます。
大量の水を浄水したい時、パウチをずっと手に持ってたらしんどいですが高い所に吊るしておけば勝手に浄水してくれるのでとても楽です。
フィルターの洗浄方法
ソーヤースクィーズフィルターの浄水能力は380万リットル。本当かよ?って言いたくなるくらい物凄く膨大な量です。
それだけの量の浄水が可能なのはフィルターが丈夫に造られてるということもありますが、何より内部洗浄が可能なことに一因しています。
画像のは、フィルター洗浄に使用する付属の注射器。
吐水キャップを外し、中央穴に押し当てる形で「浄水」を逆流注入します。
洗浄ジャー..。
汚れた水が出た場合は、汚れた水が出なくなるまで何度も逆流注入します。
ここで注意したいのは、フィルターを洗浄する時は「ソーヤーで浄水した水」を使用するということ。
理由はよく分かりませんが、水道水での洗浄はNGみたいです。(←最初なんでだろう?と思ったけど、世界基準で考えると水道水が安全な国はむしろ少ないんですね..)
スクィーズフィルターについてのありそうな質問をQ&A形式で回答してみる
使ってみた上、色々気付いたことがあったのでQA方式で回答しておきます。
Q.姉妹品のソーヤーミニとの違いって何?
A.サイズがひと回り大きいというのもありますが、グラビティシステム(重力落下システム)が備わってることが一番大きな違いです。
浄水にかける圧をそれほど必要としないので浄水速度がミニより速いみたいです。
Q.ペットボトルに取り付けて直飲みは可能?
A.一応可能。ですが、水の勢いが弱く滴り落ちる程度なので直飲みならば500mlサイズのパウチに取り付けて飲んだ方がずっと楽です。
Q.除去性能が優秀なのは分かったけど、エキノコックスとかの寄生虫は本当に大丈夫なんかね?
A.そこは大丈夫と信じるしかないですね..。
カタログスペックによれば病原体レベルまでシャットアウト出来るわけなので寄生虫の卵はもっと大きいはず。これ使って感染したとかなったら..その時は諦めます。
Q.使用できる水はどういうの?どんな水でも浄水出来るの?
A.いくらフィルターが高性能とは言えど、水に溶け込んだ重金属類や成分、ウィルスレベルのものはろ過出来ません。
基本的に「素で飲めそう..」と思えるくらいの綺麗な水が望ましく、間違っても工場排水や生活排水、海水、泥水、得たい知れぬ水溜りで使用するのはダメです。
Q.並行輸入品って安いけどどうなの?なんか違ったりするの?
A.性能そのものはほぼ同じだとは思いますが、保障問題で代理店を通せなくなります。
なので保障期間内に壊れた時はちょっと面倒になりそうです。
また、正規代理店のは一部材料が日本の法規制に適合するものと交換されてます。
Q.フィルターの乾燥や保管はどうすれば良いの?
A.フィルターの内部乾燥については説明書にも確定的なことは書かれてませんでした。
一般的に考えればフィルター洗浄を施し、風通しの良いところで湿気を払った後、普通に保管する..で良いと思います。
ただ、問題となるのはやはりカビ。
カビが発生するのは湿度70%、室温25度以上になった時と言いますから、夏場は10度前後の冷蔵庫(冷凍庫は駄目)に湿気取り剤と一緒に袋保管しとくこと考えてます。
オマケ的話
その①飲み口キャップを交換した!
付属の吐水キャップ。これね、最初取り付けたとき固くてどうやって空けるのか分かりませんでした。
簡単に開かないよう設計されてるのでしょうが、ライターでいうCR対応みたく固いので開ける時確実に飲み口に手が触れてしまいます。
手がバッチく汚れたりしたらなんのための浄水か分かったもんじゃありません。
そこで、解決策として100均で買ってたスポーツボトル用のペットボトルキャップを取り付けました。
このペットボトルキャップの良いところは、フタ(右の透明なやつ)を取ると飲み口が自然に上がる仕組みになってること。これならば、汚い手で飲み口を触ることもなく綺麗に浄水することが可能です。
浄水ジャー..。
その②パウチキャップをアレンジする
1Lパウチに付いてたキャップも市販のペット飲料キャップと互換性があったのでお気に入り飲料のに変えました!
(ってか、水汲もうとした時、元のキャップがコロコロ落ちて排水溝の中に入ってしまったからこうしてるだけです)
その③2.2リットルのポリ水筒を導入した
僕が買ったSP129には残念ながら2リットルパウチが付属されてませんでした。
だから、ちょっと不便..いやまあ、1リットルパウチを小分けして入れれば事足るのでさほど不便でもないですが、100均で売られてた2.2リットルのポリ水筒を試したところ十分使えることを発見しました。
100均パウチはソーヤースクィーズにとって心強い味方となりそうです。
ずいぶん長々と書きましたが、ソーヤースクィーズフィルターのレビューはここまで。
別に山水を飲むのが目的で買ったわけじゃなく、今のところ公園や道の駅に設置されてる水道水をろ過するのをメインに使ってます。
特に公園の水道は今までずっと飲んでたんだけど、ある日嫌なものを目撃して以来、飲む機会がグンと減りました。
どっかの犬連れた御仁がですね、犬に「ほら水飲みなさい」って蛇口あけてそのまま直飲みさせてたんです。
それ見て、公園の水道はやっぱロクな使われ方してないわぁ..ってことを痛感しました。
犬好きには悪いけど、ああいうマナー違反はダメ。みんなが使うわけだから、唾液ベロベロするような使わせ方はあきまへんわ。
不潔とムカつきで文句言おうか思うたよ。
まあそういうわけでして、浄水器買ったのも不潔な場所での水を少しでも綺麗にするため。
ってな理由が大半なわけですが、沢水なんかのろ過にも使えるので出先には必ず持ってくようにしてます。
以上
並行輸入品と日本正規品は細かな使用材料が変更されてるそうです。後は補償問題ですね。