前回からの続き。
能勢にある七面山、七宝寺(七寳寺)というお寺にやってきたわけだけど、当日は思いのほか雪模様でした。
ズボッズボッと雪道を踏みしめながら仏像が立ち並ぶ参拝道を歩き、おそらくは中間地点と思わしき五重の塔まで到着。
そして、
そこにあったものはどういうわけだかトーテムポール(&フクロウ)。
(なんでトーテムポールなの?)
..そんな疑問を抱きつつも、深く考えるのはやめにして次なる場所へと移動してみることにしました。
さらに登ってみる
場所は少し戻って、先ほどのT字路(地制観音像があったところ)。
今度はそこから左方向へ向かってみることに。
グル~..と回る形で登る。
坂を登り終える頃には汗だく。
ジャケットを脱ぎ、涼しいわぁ..と振り返ってみるとそこには大きなお釈迦様が横になってました。寝釈迦様です。
寝釈迦様には目を閉じてるのと閉じてないのがあり、閉じてるのが入滅(肉体の完全な消滅を意味する)した姿、閉じてないのは入滅する前の説法を最後に説く姿をあらわしているそうです。
参考元:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%85%E6%A7%83%E4%BB%8F
ん..?
寝釈迦様の前には修行僧と思わしき像が立ち並んでました。
これにはちょっとビックリ。
雪に埋もれた状態なのが仏道修行の過酷さをあらわしてるわけですが、中にはひょうきんなおちゃらけ派もいたりします。
通称、テヘペロ坊主。
どこの世界においても不真面目っつうかお調子者はいたりするもの、僧の世界も一枚岩ではないということでしょうね。
隣の僧の無表情具合と相まって奥ゆかしい気持ちになった。
さて、そろそろ最終地点へ到着したみたい。
参拝道にはお地蔵様といくつかのユニークな小坊主像が立ち並んでたのでちょっと見てみましょう。
馬をかぶった小坊主。
馬の耳に念仏..を現してるのだろうか?
こちらはウサギに願いごとする小坊主。
兎に角お願い!
ウサギに願っても叶えてくれないですよ。
千手観音様。
「心」Tシャツを着た爺さんはさすがにいなかった。
ここまで来たら後は階段を上がるのみ。
階段上からはどデカい大仏様が見下ろしてます。
そして、両隣にいるのは..?
風神様。
雷神様「へそ取るぞ~」
大仏様。
よく来たな..と言ってくれたような気がした。
風神様とともに能勢の町並みを見下ろす。
ここまで来るのにかかった時間、そして蓄積された疲労がいっぺんに吹き飛んでしまうような景色。何しに来たってわけでもないけど、こういう景色を拝めれただけでもやってきた甲斐があるというものです。
さて、降りるとしよう!
七宝寺へ行ってみた感想
ここまで色々書いておきながら言うのもアレですが、
七宝寺は、
ハイキング気分で行くところではありません。
このこと念頭に置きつつ行ってみた感想を語っておきます。
寺院は修行を目的として運営されてるだけあって、観光目的で来てる人はおらず閑散としたものでした。
五重の塔及び大仏様の所までずっと一人でしたから。
なんか寂しい気持ちはあったもしれません。
でもそんな中、立ち並ぶ仏像にくわえユニークな像、そしてトーテムポールの存在は少なからず驚きと発見を与えてくれました。
これらの存在には今だに「?」マークつきっぱなしです。
「観光目的で運営していない」
入り口にあった看板にこんな内容が書かれてたわりには、どうにも観光目的を感じさせる側面が垣間見れたわけですから..。
数多く設置された仏像、彫像類の真意はいったいなんなのか?
疑問は深まるばかりです。
しかしまあ、部外者である僕が深く詮索するものでもないですね。
近畿圏では似つかわしくないほど降り積もった雪からして厳しい修行の地であることは疑いの余地はありません。
もし訪れたいという人はハイキング、物珍しさを目的で行くのではなく、知見を深める真面目な参拝を心掛けて下さい。
おわり